うまくいかなくても
集団生活の場面で、子どもたちはいろいろな場面に遭遇します。
消しゴムで消したけど思うようにきれいに消えてくれない、
思うような文字が書けない、
たまたまぶつかったのに、押された!と言われてしまって、そのときの気持ちを消化できなかった、(謝れなかったり、その場から飛び出したりした)
うまくいかなかったモヤモヤな気持ちをなかなか切り替えられなかった、、、などなど。
そんなとき、子どももまわりの大人も、どうしたらうまくいくか、を考えがちではないでしょうか。
そもそも、「うまくいくこと」を目標にしていることが、モヤモヤや落ち込みの原因になっているのではと考えてみます。
消しゴムできれいに消す、文字はきれいに書く、友だちに謝る、すぐ機嫌を直す。
そんなにうまくいくものでしょうか。
大人だってうまくいかないことはたくさんありますよね。
なのに、心配のあまり子どもには知らず知らずのうちに、うまくいくことを目標にしてしまっていた、、。
うまくいかなくても大丈夫、と伝えることで安心できることがたくさんあるのではと思います。
消しゴムでうまく消えなかったらもう一回やってみたらいい、大人に手伝ってもらうこともできる。
書き文字は100%でなくても大丈夫。
わかっていても謝れない時もある。
大人はうまくいかなかった時の気持ちを一緒に味わい、
そういう時もあるよねーって伝えていけたらな、と思います。
公認心理師/臨床発達心理士
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