小学校の間に

就学を前に、保護者の方々には嬉しさと共に、さまざまな不安や心配もあるのではないでしょうか。

じっと座っていられるかな、お友だちとの関係は大丈夫かな、

給食大丈夫かな、勉強についていけるかな、、、

そんな中、今回は小学校で経験してもらえたらなと思っていることについてお話してみたいと思います。

ひとつ目は、困ったことや嫌な気持ちになった時、

信頼できる大人に伝えたことで何とかなった、という経験です。

大人はつい、何事もなく過ごしてほしいと願ってしまいますが、

この先の人生を考えたとき、この、何とかなった経験があるとやっていけるように思うのです。

小学生の間はまだまだ大人からも様子がわかるところもありますし、関わることもできるので、

是非この時期に、困難があっても信頼できる大人に相談して

何とかなった経験を積んでほしいなと思います。

ふたつ目は、好きなこと探しです。

この先、いろいろな所属先に身を置くこともあるでしょう。

そんな時、自分の「好き」を持っていると、自分にはあれがある、と思えたり、

「好き」なことをすることでリラックスや、エネルギーチャージができて、その子の支えになると思うからです。

是非この時期にお子さんの「好き」探しを一緒にしていただけたらと思います。

みっつ目は、誰に近づくか、を経験してもらうことです。

人との関係においてはどうしても合う、合わないがあります。

どの先生に、どのお友だちに近づいたら穏やかに過ごせるか、

そんな経験が積めるといいなと思います。

つい大人は、目の前の出来事に注意を向けがちですが、

先々を見据えて小学校をどう過ごすか、という視点も知ってもらえたらな、と思います。

公認心理師/臨床発達心理士

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