子どもの行動の背景を知る パート②
前回、子どもの行動の背景には
ひとそれぞれの感覚が大きく影響しているお話をしました。
子どもの行動の背景にある、感覚を推測し、好ましい行動で補うことで、
止めたり叱らなくても済むことが増えるのではと考えます。
家にいる時間が長くなった時、壁に向かってドン!と両手をつく行動をしているのを見て、
あっ感覚が足りていない!と察知して
トランポリンを跳ぶよう提案したり、
公園に連れ出したりして解消したというお話を伺いました。
また、夜うまく寝つけず、声を上げるなどしている様子を見て、
高く抱っこして足底がドン!と着くように降ろす、を
繰り返したことでスッと眠りに入ったというお話も伺いました。
はじめの方は固有受容覚への働きかけ、
後の方は固有受容覚と前庭覚への働きかけになります。
物を投げたり、倒したり、叩く行動も、固有受容覚を満たしている場合があったり、
走り回ったり、くるくる回ったりする行動は前庭覚を満たして落ち着こうとしていたりします。
何でも触りたがるのは触覚刺激を満たそうとしているのかもしれません。
固有受容覚は手足ブラブラやハイタッチ、ボール投げ、手押し車、手押し相撲など。
前庭覚はバランスボール、回転椅子、ゴロゴロ回転する、ブランコ、滑り台など。
トランポリンや、だるまさんがころんだのようなGO&STOPのあそびはどちらにも。
触覚は粘土やスライム、砂あそび、台拭きなどのお手伝いなど。
お子さんの様子を見て、試してもらえたらと思います。
公認心理師/臨床発達心理士
-----------------------
親子スペース むう
誰もがホッとできる場所で、自分らしく生きる力を育む
大阪市住吉区の児童発達支援/保育所等訪問支援
見学やご相談など、お気軽にご連絡ください