氷山の一角モデル

前回触れた、氷山の一角モデルについてもう少し考えてみたいと思います。

例えば、叩く、物を投げる、暴言といった氷山の一角に見られる行動に、

「〇〇したらダメでしょう」などと、直接働きかけるだけでは効果がないのはなぜでしょう。

大人側からすると、

叩いたり、物を投げたり、暴言はいけないことを教えなくては、やめさせなくては、

という気持ちになるのかもしれません。

子ども側にすると、

思わずやってしまった行動には、背景があって、

子どもたちなりにそれを表現している、とも考えられます。

困っている、だったり、うまくいかない、だったり、わかって欲しい、だったり。

なのでやってしまった行動に対して直接的にダメと言われるだけでは、

「では、どうしたらいいか」

という情報が子どもたちに届かないから、効果に繋がりにくい、と考えることができます。

水面下の気持ちを想像して、

代弁したり、聞いたり、確認してから、

次、同じような場面になった時「どうしたらいいか」を話し合えるといいな、と思います。

氷山の一角モデルにはもう一つ、有効な使い方があります。

それは次回にお話したいと思います。

公認心理師/臨床発達心理士

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