誰のためか
子どもたちに何かをしてほしいときや、
何かを聞いてほしいとき、
交換条件のように、〇〇を買ってあげるから、
ということがあったりします。
テストで100点とったら、
〇〇を買ってあげるね、
〇〇がんばったらお小遣いあげよう、など。
そういう交換条件は
その一瞬の瞬発力にはなるのかもしれません。
一方で、このようなご褒美は、
それをやればお母さんが、お父さんが、喜ぶんだな、
というメッセージとして伝わる場合もありそうです。
それは、何かもらわないとやらない、
ということに繋がることにもなりかねないかもしれません。
もともとは子どもたちのためにしてきたことなのに、
それでは本末転倒になってしまいますよね。
そこでちょっと考えてみます。
その行動は、
本来誰のためのものなのか、ということです。
例えば身の回りのこと、
勉強や運動も自分のためのもの
と考えて取り組めると、
手応えも達成感もあって、
次にもつながるのではないかと思います。
その場合のご褒美は、
見てるよ、知っているよ、
という承認だけで
子どもたちにとっては充分ご褒美となり、
勇気付けられるのではと考えます。
何か子どもたちにして欲しくなった時に、
それは誰のためのものなのか、
という視点で考えてみるのはいかがでしょうか。
公認心理師/臨床発達心理士
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