早期発見早期療育っていわれるけれど
子どもたちの成長発達について、世の中では早期発見早期療育が大事と言われていますが、それにはどんな目的があるのでしょう。
発達検査をして数値がわかること?
診断がつくこと?
そうではないこと、知ってもらいたいです。
ネット情報から不安になったり、自分の育て方のせい?
とご自分を責めてしまったりしてしまうお母さんが、自分の育て方のせいじゃないって安心できるため。
そして、そのお子さんにどんなふうに関わったらいいのか、対応を知るため。
走り回っているのには理由がある。
運動量が必要だったり、ドキドキしていて落ち着かなかったり。
それを知るだけでも「走らないで!」と止めなくても済む。
走り回れる環境を用意したり、安心できることばかけが有効だったりします。
偏食にも理由がある。
味や温度に敏感で強く感じてしまう、口の粘膜が過敏で痛く思える、見たことないものが何なのかわからなくて怖いなどなど。
それを知るだけでも無理に食べさせなくてもよくなる。
楽しく食事をすることをまずは大事に、食べられるものをゆっくり探していく。
おとながいろいろ食べているところを見てもらう。
育てたり、調理したりして過程を知ってもらう。
こんな風に、背景を探って対応を考える。
それが早期発見早期療育の目的なんだと思います。
お母さんと一緒に、お子さんの姿を共有しながらどんな風に関わっていくかを考える場でありたいと思います。
公認心理師/臨床発達心理士
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