子どもの行動の背景を知る パート①
つま先歩きをする、ソファーで跳ぶ、物を倒す、
ブランコから降りない、走りまわる、跳び降りる、いろいろなものを触る、、
止めても繰り返す、やめてくれないなど、
対応に困ることもあるのではないでしょうか。
このような子どもたちの行動の背景について考えてみたいと思います。
行動には感覚が大きく関係していると言われています。
感覚には視覚、聴覚、触覚、臭覚、味覚の五感があげられますが、
行動に大きく関係する感覚として、触覚と、固有受容覚と前庭覚というのがあります。
固有受容覚とは筋肉や関節の感覚で、
前庭覚は揺れやスピードなど動きを感じる感覚をいいます。
感覚は脳の栄養とも言われ、足りないと感じると補おうとするようです。
その補おうとすることがさまざまな行動として現れるんですね。
ジェットコースターが好きな人は前庭覚がたくさん欲しい。
打楽器や球技をする人は固有受容覚に刺激が入るのを好む、
吹奏楽は触覚刺激を満たしているといったように、
大人に置き換えても思い当たることがあるのかもしれません。
感覚は個人差も個人内差もあります。
個人内差とは、同じ人でもある感覚はたくさん必要
でもある感覚には過敏、などを言います。
それぞれがどんな感覚を必要としているのか、
どんな感覚は苦手なのかを、行動を通してキャッチできるといいなと思います。
公認心理師/臨床発達心理士
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