子どもの行動の背景を知る パート③
子どもの行動の背景に影響する感覚の中で、
過敏さについても触れてみたいと思います。
特定の服しか着たがらない、半袖長袖の移行期に抵抗がある、
雨や風を嫌がる、自分からは近づくが急に触られるのを嫌がる、、など、
こんな状況は触覚に過敏さがあるのかもしれません。
偏食には温度や味覚、臭覚の過敏さが影響している場合もあります。
音に関しては、破裂音など本当に苦手な場合と、
出所がわからなくて不安になることもあるようなので、
「〇〇が〜している音」と説明することで安心できる場合もあるかもしれません。
過敏に対しては、いったん受け止める。
自分はこの感覚が苦手と知り、まわりにも知ってもらう。
そして、安心できる環境の中で楽しい活動を通して、
少しずつ慣れていくものが増えていくといいなと思います。
3回に渡って子どもの行動の背景と感覚について考えてきました。
そういう見方もあるのか、と何か思い当たることがあったり、
日常の中で試せることがあったらいいなと思います。
興味を持たれた方は、「感覚統合」という項目で専門的なお話を調べてみてください。
公認心理師/臨床発達心理士
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